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私は、3回出産を経験しましたが、1回目と2回目の出産の時に出産後膣壁血腫・外陰部血腫になりました。2回目の出産時の血腫は大きかったため、緊急手術になりました。
膣血腫を2回も経験した方は少ないのではないでしょうか。
結論から言うと、膣血腫はとても痛い産後トラブルです。陣痛・出産どころの痛みではありませんでした。痛みで意識が遠のくのを初めて経験しました。まさに、壮絶体験でした。
膣血腫になる確率は低いのですが、出産後血腫について知っていると、早く医師に相談して処置をしてもらえるため、こんなことが起こり得るということを知っておいた方がいいと思います。
赤ちゃんの誕生は、とても嬉しく、幸せな瞬間でした。何よりも、赤ちゃんにもうすぐ会える!!と自分を励ましながら、ポジティブに出産できました。出産後の膣血腫のトラブルは、とても貴重な経験でしたので皆さんのお産の参考にしていただけたら幸いです。
膣血腫とは
膣付近の組織に内出血を起こして、血のかたまりができてしまうこと。
原因として、急速な分娩進行による 腟壁の急激な伸展過大な頭部や肩甲の通過による腟壁の過度な伸展、腟壁の伸展不良、静脈瘤に伴う脆弱な血管、出血傾向、腟壁縫合不全などがあります。
膣血腫体験談 症状や痛みがなくなるまでの期間
一人目出産時の膣血腫
入院施設のあるクリニックで出産。医師は一人体制。
初産で、分娩所要時間は8時間40分。
予定日も4日過ぎており、微弱陣痛でしっかりとした陣痛が来なかったので、陣痛促進剤を使用することになりました。
陣痛促進剤を使用すると、子宮口も一気に開いてきて、出産となりました。今思えば、促進剤を使用したのでお産の進みが速すぎて、皮膚が急激に引き延ばされてしまったのかな、と思います。
出産して、胎盤も外に出てきて会陰切開の縫合をしていた時のこと。なんだか、お尻のあたりに違和感を覚えました。「お産後だし、少しは違和感もあるだろうな。」そう思っていました。それから、徐々にお尻が押される感じと、お尻のあたりがドクドクいっているような波動みたいなものを感じました。それに、痛みも出てきました。「会陰切開もしているし、これくらいの痛みはしょうがないよね。」また、心の中でそう思っていました。
それから10分後、痛みを強烈に感じるようになりました。近くにいた母に、「お母さん、出産の後って、お尻こんなに痛いものなの?」と聞くくらい痛みが増してきました。
「痛い、痛い!!」
私の異常を察知した母は、急いで先生を呼んできました。
内診してもらうと、膣血腫ができていることが判明。すぐに止血処置をしてもらいました。その処置が痛くて痛くて。「先生、麻酔してください!!」と叫びましたが、麻酔できないのでそのまま処置を続行。ガーゼで圧迫止血しました。
一晩は、尿道カテーテルを入れられ、ベッドの上で安静にしているように指示されました。
痛みが残ったまま、不安な一晩を過ごしました。ほとんど眠れなかったです。痛み止めの点滴をお願いしました。こんな痛い思いをするのなら、もう2度と出産したくない!!出産直後はそんなふうに思っていました。
二日目、尿道カテーテルを抜去してもらい、何とか自分でトイレに行くことができました。
5日間の入院でしたが、円座クッションを使用してもおまたが痛くてなかなか座れませんでした。横になっているか立っているかの入院生活でした。最初は、赤ちゃんのお世話を全部看護師さんにしてもらっていましたが、少しずつミルクをあげたりおむつを替えたりすることができるようになりました。座るのが恐怖、内診台に上がるのが恐怖で、診察の時に痛すぎて医師に『痛い!!』と叫んでいました…。トラウマになっていました。
退院してからも座る時に特に痛みがありましたが、徐々に消えていき、出産から1か月経過したころには普通のイスに座れるようになりました。
経膣分娩の恐怖から、2人目を生む場合は、帝王切開で生むという選択肢はあるか質問しました。しかし、膣血腫になったからと帝王切開の適応にはならず、他のトラブルがない限りは経膣分娩になるということでした。
二人目出産時の膣血腫
1人目で膣血腫になったからといって、2人目で膣血腫になるというわけではないですよ。
医師からのその言葉を信じ、二人目の出産に挑みました。
前回と同じクリニックで出産。医師1人体制。
分娩所要時間は、19時間。経産婦でしたが、一人目の時以上に壮絶な出産になりました。
夜遅くに10分おきに陣痛が来ていることに気づき、クリニック受診。
子宮口が3センチ開いているということで、そのまま入院になりました。しかし、朝になっても陣痛が強くならず、バルーンを挿入することになります。その後も陣痛が上手く乗らず、陣痛促進剤を使用することになりました。人口破水後、4回ほどいきんで生まれてきました。
その後・・・同じく会陰切開の縫合をしていた時、やっぱりお尻に違和感がありました。「また、あいつがやってきた!!」すぐに気づきましたが、「まさか、またなるなんてないよね?出産したんだから、これくらいの痛みはあるよね。」受け入れたくはありませんでした。
でも、みるみる痛みが増していきます。「痛い!!やっぱりおかしいよ!!」
母が、医師を呼んできてくれました。診察の結果、今回は大きな血腫ができてしまっていて、クリニックでは処置ができないので市立病院に緊急搬送します!とのこと。
メリメリと大きくなっていく血腫。痛みと出血で気絶しそうな私。
救急車が到着するまで、時間がとても長く感じました。意識が飛びそうになるのを、ひたすら元に戻す作業をしていた私。救急車が揺れるたびに激痛に耐えました。救急車の乗り心地は最悪でした。
病院に着いたら、点滴の針を刺して手術の準備。看護師さんたちが、ひたすら声をかけ続けてくださいました。「辛いよね。頑張っているね。あと少しで手術の準備ができるからね。」体をずっとさすってくれ、本当に感謝しています。
手術室へ行きます。手術室では、腰から腰椎麻酔をしてくれました。お尻の痛みで、腰に刺す針の痛みは全く感じなかったです。その後、麻酔が効いて痛みのない世界に入りました。
痛みのない世界は素晴らしかったです。腰痛麻酔なので、腰から下の麻酔で、上半身は普通に動かせます。意識もばっちりあります。EXILEの軽快な音楽を流して下さり、幸せな気分で手術に挑みました(笑)
血腫の除去で、メスなどを使っていたはずですが、全く痛みがありませんでした。麻酔って、すごいですよね。
一方、手術同意書や輸血同意書などを書かされた夫と母は、嫁・娘の死を覚悟したと言っていました。それほど、緊迫した空気だったそうです。
手術が上手く行き、病室に戻りました。麻酔が徐々に切れてくると、少しだけ痛みがでてきましたが、痛み止めの点滴をして一晩をすごせました。
出血量が多かったので、貧血気味で息切れや立ちくらみがありました。転倒すると危ないので、トイレには、車椅子で行きました。
市立病院に2泊して、元のクリニックに戻りました。
こんな痛い思いをしたのに、こどもが可愛くて可愛くて。2人目だったこともありますが、心の余裕がありました。
産後1か月くらいは、円座クッションが必要でしたが、その後は普通のイスに座ることができました。やはり手術をしたので、手術部位が盛り上がってケロイドになっていたため、そこが擦れて産後3か月程度はおまたに違和感がありました。医師がケロイドに効くかもしれないと言って、漢方薬を処方してくださいました。漢方薬が効いたかどうかははっきり分からなかったのですが、時間とともに改善し、半年後には気にならなくなりました。
3人目を生む場合、経膣分娩になるのか、医師に質問をしました。やはり、二回膣血腫を経験したとしても、よっぽどの理由がない限り、帝王切開の適応にはならないとのことでした。次も経膣分娩になるということでした。
3人目出産時
3人目は、何かあっても安心してお産できるように、設備の整っている市立病院で分娩しました。医師も助産師も看護師もたくさんいたので、安心してお産できました。2人目と3人目の間をあけたのも良かったのかもしれません。
3人目出産時は、血腫になりませんでした!
出産後、初めての至福の時間を味わえました。コロナが流行し始めて、緊急事態宣言が出ていた頃で面会や立ち会い出産はできなかったけど、逆にゆっくりと身体を休められた産後でした!
これからお産をする妊婦さんへ
日本産婦人科医会の資料によると、2020年の妊産婦死亡率(出産10万例あたり)は、2.8例まで低下しているとのことですが、中には命を落としてしまうお母さんも残念ながらいるというのも現状です。
膣血腫も、大きなものができてしまうと、出血によるショック状態を起こして危険な状態になることもあり得ます。
このブログを読んで下さっている方は、きっとこれから出産を迎える方や膣血腫を経験されている方かと思います。
このブログを見て、膣血腫のことを知ってもらい、異常を早期に発見して早期に対処できることができれば、幸いです。
私のように、大変な産後を送る可能性も少しはあるかもしれません。でも、ほんの一握りのケースです。
生まれたばかりの赤ちゃんに会えた瞬間は、ずっしりとしていて温かくて、本当に幸せな瞬間でした。
そして、膣血腫になったとしても、痛みって忘れてしまうものです。可愛い我が子を目の当たりにすると、もう一人生んでみようかな、という気持ちになれました。
出産は、なるようになる!!そう思います。自然に任せることが大事です。命を産み落とそうとしている自分を、誇りに思ってください。
幸せな出産ができるように、祈っております。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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